オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件 ⑨アニメのコラボ自動販売機(自販機)のススメ

アニメの未来を考える

アニメのコラボ自動販売機(自販機)のススメ

最近はコロナ渦という環境の後押しもあってか、ラーメンなどの食品系の自販機がそこかしこに見られるようになり、珍しい自販機がメディアで取り上げられることも珍しくありません。
アニメのコラボ自販機なども以前より在って、自販機が作中での定番アイテムとして使われている『デュラララ!!』、『とある魔術の禁書目録』、『ゆるキャン△』では、コラボ自販機が舞台地となった地域(池袋、立川、山梨)に設置されています。

『ゆるキャン△』の自販機では、ドリンクだけではなく、アニメグッズ(食品・小物)を販売する自販機もあります。
さらに、コラボ自販機の中には、島根県雲南市の雲南吉田くん自販機や、安達太良SAのウルトラセブン・ウルトラマンティガ自販機のように、購入時に音声を流すタイプのものもあります。

伊藤園×ポケモンコラボのピカチュウ自販機は、2017年から全国展開していて、かなりの台数が設置されているので、各地で比較的よく見かけることができます。

聖地巡礼でアニメ作品の舞台になっている場所を訪れても、聖地が公園や川沿いの遊歩道だったりと、必ずしも商店があるような場所でない場合も多く、せっかく来ても写真を撮って帰るだけということも往々にしてあります。
訪れている方も、何かしら記念になるものを買って帰りたい気持ちはあるものの、何もないのだからそのまま帰るしかないわけですが、そこにアニメの自販機の一つでも置いてあれば、記念に買って帰ることも、作品のラッピングがされた自販機であれば、写真に撮ったりもできるわけです。
景観を乱したり、場にそぐわないケースもありますが、問題のないような場所であれば、作品コラボの自販機を設置しておいてくれれば、聖地巡礼で訪れたファンは必ず金を落としていくはずです。
普通の自販機としても利用できるので、聖地巡礼客だけに限定せずとも、一般客の購入も見込めるはずなので、場所次第では普通に売上も見込めるでしょう。

ライセンス料についても、潜在ファンは多いのに露出がなくなってしまっているような過去の作品であれば、かなり安価に使用させてもらえるケースもあるので、まだ取り組んでいないような自治体には、是非とも検討をしてもらいたいところです。
聖地でなくとも、地元出身のマンガ家などの作品とのコラボで設置するということも考えられ、この場合、故郷に貢献したいといって、無償提供していただけることもあり得るかもしれません。
自販機のレンタル料やラッピング費用、作品のライセンス料を考慮しても、自治体のPR効果や経済効果から考えると、やりようによっては充分に実施価値のある施策になると思われます。

アニメのデザインマンホールやアニメのキャラクター銅像などと合わせ、作品や作家と地域との関連性を知ってもらう機会にもなり、過去の作品を埋没させずに存在を知ってもらう効果も生み、地域のPR効果もある上、マンホールや銅像にはない実質的な売上も見込めるので、アニメのコラボ自販機が日本各地にもっと増えて欲しいところです。


神籬では、サブカル系コンテンツで店舗や商店街を活性化させたいというご相談も受け付けています。
クライアント様の特性や状況などに合わせて提案させていただき、運用方法なども含め、幅広くサポートさせていただきます。
ご興味にある方は、是非問い合わせフォームからご連絡下さい。


オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件
①『ドラゴンボール』のスポットが圧倒的に足りない
②『プリキュア』のスポットが足りない
③ アニメ飯専門レストラン
④ ファンタジー世界に行きたい 前編
⑤ ファンタジー世界に行きたい 後編
⑥ アニメの再現店
⑦ 廃校の再利用 前編
⑧ 廃校の再利用 後編
⑨ アニメのコラボ自動販売機(自販機)のススメ
⑩ ガチャガチャのススメ
⑪ ビル1棟アニメ化計画
⑫ 全てのアニメ資料を所蔵するアニメ図書館
⑬ オンリーワンな私設博物館の町のススメ