FUNNY MOVIEのアニメをご紹介したい件

モモウメ

みなさんは、FUNNY MOVIE(ファニムビ)というアニメ制作会社をご存じでしょうか?
正確にはアニメ制作会社ではなく、CM制作や音楽制作、WEB制作、グラフィックデザインなど幅広く手掛ける「クリエイティブ集団」とのことです。

個人的に『モモウメ(旧)』のファンでしたが、同じテイストの作品を最近よく見かけるようになり、軽く調べてみたところ、FUNNY MOVIEという会社の存在を知りました。
現時点では、まだWikipediaに項目すら作られていない会社ですが、設立は2006年と決して新しい会社というわけではなく、『モモウメ(旧)』のヒットのおかげで、その存在が業界内外で知られるところになったわけです。

この手のプロ声優ではない人が声を担当した手書き風のWEBアニメというと、FROGMANのアニメを思い浮かべる方もいるでしょう。同じギャグジャンルで、テイスト的にも似ているところもありますが、『モモウメ(旧)』の方はテンポの良い掛け合いが特徴で、ネタもオフィスあるあるだったり、時には中毒性の高いフレーズや歌なども飛び出す作品です。
お笑いジャンルで言うと、FROGMANの方はコントで、『モモウメ(旧)』の方は漫才だと捉えるとわかりやすいかもしれません。

この『モモウメ』は、2021年8月の事変※1により、最終的に動画投稿が停止されてしまいましたが、現在は女の子と猫にキャラを変えた継承アニメとも言える『ナミミコ』が、『モモウメ(旧)』で監督・脚本を務めた中道一将(FUNNYMOVIE代表)のYouTubeチャンネルで公開されています。

そして今月2日から、集英社の少年向けマンガ誌「最強ジャンプ」のYouTubeチャンネル「最強ジャンプチャンネル」で新作アニメ『買収小学生M&Aくん』の配信が始まりました。

サントリー「割るだけBOSS CAFE」PRアニメ
KONAMI『メタルギア』PRアニメ『めちゃるGEAR』
スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジーⅦ リバース』PRアニメ
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大阪ガス「エネファーム」PRアニメ

基本的に全部構成が一緒なのだけれど、お笑いコンビ・ハライチの「ノリボケ漫才」と同じく、何を持ってきても上手いことハマる優れたフォーマットとなっています。
ネックとなるのはマンネリ化なので、飽きられないように、より洗練されていくか、フォーマットのさらなる進化などが必要になりそうです。

ちなみに、FUNNY MOVIEは、「クリエイティブ集団」を称す通り、アニメだけではなく、地方PR動画やCM動画なども制作しています。

神戸・姫路と並ぶ兵庫の観光地「東播磨のコマーシャルである」
拝啓、工務店社長様

最近では、TikTokやYouTubeショート、SNSでもFUNNY MOVIEのアニメをよく見かけるようになりました。

現状ではまだ、『モモウメ』は知っているけどFUNNY MOVIEは知らないという人が多いものと思われますが、今後の進展が期待されます。
ただ、その真骨頂は、短いワードでテンポよく、ボケとツッコミのジャブを打ち合うような漫才的な部分にこそあるので、30分のテレビアニメのようなものは、良さを殺してしまいかねません。
やはりショートアニメでの展開が向いているとも思われ、その制約の中でFUNNY MOVIEがどこまで可能性を広げていくものか、楽しみでもあります。


みっちーのアニメ
https://www.youtube.com/@piyorigo

FUNNY MOVIE(ファニムビ)
https://funnymovie.co.jp/

〈了〉


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※1 『モモウメ』は、デジタルマーケティング企業の株式会社キュービックの企画、株式会社ファニムビによるアニメ制作でYouTubeにて配信された作品です。薬剤師向け転職メディアのキャラクターとしてスタートし、紆余曲折を経て2018年にスタートしたOL編ガ再生数が平均90万前後の人気動画となり、書籍化ヤグッズ展開、さらには伊藤沙莉・江口のりこ主演で実写ドラマ化もされ、チャンネル登録者数が50万人を超える程にまで成長しました。
ところが、ファニムビが監督・脚本・声優を担当していた制作体制を2021年8月に刷新し、監督・脚本をキュービックが行うことになり、キャストもプロ声優に変更。
その結果、作品の路線(特に脚本と演出面)がファンの求める内容とは異なるものとなってしまい、既存のファンからの批判の声が相次ぎ炎上。動画再生数は平均16万前後にまで落ち込み、2022年11月9日を最後に動画投稿が停止してしまいました。