オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件 ⑧廃校の再利用 後編

アニメの未来を考える

廃校の再利用 後編

前回は高校を活用した集客施設としての活用方法を取り上げましたが、集客以外にも活用方法があります。
校舎を改装して企業オフィスとして活用する例が実際にありますが、今回提案するのは、アニメ制作スタジオを誘致してしまうというものです。

教室などはスタジオ機能を持たせるには充分なスペースがありますし、賃貸住宅や社員寮としての機能を持たせ、仕事場だけではなく住居も用意すれば、地方から新入社員として入社するような若者たちの補助にもなりそうです。

放送室は音響スタジオとして活用できるかもしれませんし、視聴覚室は作品の試写にも使えそうです。
学校というだけあって、若手育成のアニメーター養成所を設けても良さそうです。地元の学生を育てて雇用していくことで、地元にアニメ産業を根付かせる効果も出るでしょう。

規模感や立地などにもよりますが、社員数が増えてくれば、一般開放もする社員食堂を設けたり、地元の飲食店が出店や配達をしたりといった消費が生まれるかもしれません。
アニメ制作スタジオが軌道に乗って、出版や商品開発・販売なども手掛けるまでに成長すれば、さらに雇用が生まれるでしょう。

そこで生み出されたアニメ作品がヒットすれば、地元のPRキャラクターとして使用したり、関連グッズを取り扱ったりなどで経済効果も生まれるでしょうし、地元を舞台にした作品によって観光への貢献も見込めるかもしれません。

グラウンドはアニメ関連のイベントスペースとして、体育館や音楽室などはアニソン歌手や声優のライブ会場として、視聴覚室はアニメ作品の上映会場として、定期的にイベントを実施できます。
図書室はマンガやアニメ雑誌などが読める空間として無料開放、もしくは高校生以上は低額の入場料を取っても良いかもしれません。
空き教室を使って作品の資料やイラストなどを展示するコーナーを作り、地元の人がアニメに触れる機会を設けることで、地元産業としての浸透・定着を図る手段としても良いでしょう。

学校を中心にアニメ産業を地元に根付かせることによって、短期的な町おこしや地域活性化を超えた、地方創生にまで至る長期的な効果が期待できるかもしれず、雇用問題を抱える自治体などが名乗りを上げて欲しいところです。


神籬では、サブカル系コンテンツで地域を活性化させたいというご相談も受け付けています。
クライアント様の特性や状況などに合わせて提案させていただき、運用方法なども含め、幅広くサポートさせていただきます。
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オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件
①『ドラゴンボール』のスポットが圧倒的に足りない
②『プリキュア』のスポットが足りない
③ アニメ飯専門レストラン
④ ファンタジー世界に行きたい 前編
⑤ ファンタジー世界に行きたい 後編
⑥ アニメの再現店
⑦ 廃校の再利用 前編
⑧ 廃校の再利用 後編
⑨ アニメのコラボ自動販売機(自販機)のススメ
⑩ ガチャガチャのススメ
⑪ ビル1棟アニメ化計画
⑫ 全てのアニメ資料を所蔵するアニメ図書館
⑬ オンリーワンな私設博物館の町のススメ