オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件 ⑪ビル1棟アニメ化計画

アニメの未来を考える

ビル1棟アニメ化計画

寂れてしまったかつての商店街や繁華街では、テナントが撤退してしまい、まだ充分に使用に耐えられるのに、空きビルと化ししまっている物件が少なからず存在しているそうです。

先のコラムで取り上げた愛知県名古屋市の大須商店街のように、商業ビルに秋葉原から家電店やパソコンショップなどを招致することで、電気パーツなどを求める若い客の流入を呼び込んだ例もあり、これをアニメで置き換えても成立しそうに思われます。

例えば、駅近くで立地は悪くないのに、人流が途絶えてしまった結果、空きビルになっているような物件を買い上げる、もしくは持ち主と契約し、補助金などで賃料負担を減らすなどの優遇策でアニメ関連のショップなどを招致して、1棟まるまるサブカルビルにしてしまいます。

例えば、1階にはガチャ専門店、フィギュア・模型店やマンガ専門店、2階にはアニメショップ、コスプレ撮影スタジオ、コスプレ衣装店、メイドカフェ、3階には、東京都港区のデックス東京ビーチ4Fフロア全体を昭和30年代の商店街を再現した「台場一丁目商店街」のような、駄菓子屋や玩具店など昭和レトロな空間のフロアを作っても良さそうです。
先のコラムで取り上げた「アニメ飯」専門の飲食店などを作っても面白そうです。

アニメの記念館などのような展示系の施設ではなく、アニメ関連の商業施設を招致することで、観光客ではなく(もちろん観光客もですが)、地域の潜在需要を掘り起こすことが期待できます。
アクセスさえ良ければ、周辺地域のアニメファンが集まってきます。人が集まるとなれば、周辺にその人たちをターゲットにした店々もできてくるので、その辺一帯がオタク街に発展する可能性があります。

秋葉原や大阪の日本橋など、オタク街と呼ばれる街の形成は概ねそのような同じ経緯で発展していくので、人口は多いのにアニメ関連の商業施設が少ないような地方都市で、他地域に先駆けて取り組めば、周辺地域の需要を独り占めでき、一度オタク街だとの認知が広がれば、後発で取り組む地域の追従が難しくなるので、先にやったもの勝ちになるわけです。

ネット通販などがあるとはいえ、少ない小遣いをやりくりしてグッズの収集に励むアニメファンたちにとっては、フィギュアやグッズなどはやはり実物を見た上で吟味して買いたいもの。
メイドカフェやコスプレ撮影スタジオなどは、その場所に行かないと味わえない上、同じ趣味を持つ人たちとの交流なども生まれるとあって、どんなにネットが発展しても、リアル店舗の必要性はなくなりません。
遠方まで足を延ばさないとそうしたアニメ関連ショップがないような地方のアニメ難民を救う意味でも、日本各地にもっとオタク街が形成されることを願います。


神籬では、サブカル系コンテンツで店舗や商店街を活性化させたいというご相談も受け付けています。
クライアント様の特性や状況などに合わせて提案させていただき、運用方法なども含め、幅広くサポートさせていただきます。
ご興味にある方は、是非問い合わせフォームからご連絡下さい。


オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件
①『ドラゴンボール』のスポットが圧倒的に足りない
②『プリキュア』のスポットが足りない
③ アニメ飯専門レストラン
④ ファンタジー世界に行きたい 前編
⑤ ファンタジー世界に行きたい 後編
⑥ アニメの再現店
⑦ 廃校の再利用 前編
⑧ 廃校の再利用 後編
⑨ アニメのコラボ自動販売機(自販機)のススメ
⑩ ガチャガチャのススメ
⑪ ビル1棟アニメ化計画
⑫ 全てのアニメ資料を所蔵するアニメ図書館
⑬ オンリーワンな私設博物館の町のススメ