オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件 ②『プリキュア』のスポットが足りない

アニメの未来を考える

前回に引き続き、今回もこんなものがあったらいいなという空想のサブカルスポットを考えてみたいと思います。

『プリキュア』のスポットが足りない

東映アニメーションのオリジナルテレビアニメである『プリキュア』シリーズは、2004年放送の『ふたりはプリキュア』からすでに19作品を数え、来年20周年記念を迎えます。
これを見て育った女の子たちで、すでに社会人となっている人たちも多く、親子でファンというのも珍しくない程に世代を超えて愛されていることからも、国民的アニメといっても過言ではない作品です。

それなのに、プリティストアが大阪、東京、横浜の3店舗あるのみで、その他には、東京練馬区の東映アニメーションミュージアムに歴代プリキュアの等身大パネルが展示されていたり、豊島園駅前に設置されている『Yes!プリキュア5GoGo!』のイラスト入り観光案内板※しかありません。
あとはスポットではありませんが、全国各地のステージで、「プリキュアショー」が開催されているくらいでしょうか。

『プリキュア』シリーズは、「プリキュア」という名称や女の子が変身して悪と戦うというコンセプトだけを引き継ぎ、時代に合わせたテーマや設定で毎年新作が作られるシステムなので、古くなったり飽きられることがなく、今後も長く続いていくであろう作品ですから、当面賞味期限切れの心配の低いコンテンツであると言えるでしょう。
であるならば、全国のプリキュアファンの受け皿となるようなミュージアムやテーマパークなどがあっても良さそうに思われます。

『プリキュア』での町おこしに名乗りを上げる地域や商店街などがあれば、プリキュアミュージアムを建設し(あるいは既存の建物を改装などして)、最寄り駅もプリキュア仕様に変えてしまいます。
駅からミュージアムを繋ぐ通りや商店街を「プリキュア通り」と名付け、デザインマンホールやモニュメントを設置して、地域全体でプリキュアを応援する町と化せば、『プリキュア』の聖地として、日本全国の『プリキュア』ファンはおろか、訪日外国人客も見込める一大観光地となるかもしれません。

プリキュアは前述通り、毎年作品テーマが異なるので、花屋は『ハートキャッチプリキュア!』、衣料品店は『ハピネスチャージプリキュア!』、洋菓子店は『キラキラ☆プリキュアアラモード』、児童センターや託児所は『HUGっと!プリキュア』、医療施設は『ヒーリングっど♥プリキュア』、飲食店は『デリシャスパーティ♡プリキュア』といった具合に、通りや商店街にある各店舗がテーマと合う作品を応援パートナーにして、等身大パネルやフィギュア、ポスターを飾ったり、ガチャガチャを設置したりして、地域や商店街内を回遊させる仕組みを持たせるのも良いでしょう。

『プリキュア』シリーズは、その作品数やキャラクターの多さから、デザインマンホールとの相性が良く、作品別のマンホールだけでも19種作ることができ、キャラクターごとであれば、プリキュアたちだけでも70人以上、パートナーキャラなども含めるとさらに種類を増やすことができます。
また、毎年新作や新キャラが追加されるので、年間を通して定期的に新しいデザインマンホールのお披露目や設置を行えば、提供できる話題に事欠かず、PR的にも最適です。
コンテンツ力は抜群なので、本気で取り組めば成功の可能性が高い優良株だと思われ、全国の『プリキュア』ファンが待ち望む聖地の実現を願うばかりです。

次回に続く


神籬では、サブカル系コンテンツで店舗や商店街を活性化させたいというご相談も受け付けています。クライアント様の特性や状況などに合わせて提案させていただき、運用方法なども含め、幅広くサポートさせていただきます。
ご興味にある方は、是非問い合わせフォームからご連絡下さい。


オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件
①『ドラゴンボール』のスポットが圧倒的に足りない
②『プリキュア』のスポットが足りない
③ アニメ飯専門レストラン
④ ファンタジー世界に行きたい 前編
⑤ ファンタジー世界に行きたい 後編
⑥ アニメの再現店
⑦ 廃校の再利用 前編
⑧ 廃校の再利用 後編
⑨ アニメのコラボ自動販売機(自販機)のススメ
⑩ ガチャガチャのススメ
⑪ ビル1棟アニメ化計画
⑫ 全てのアニメ資料を所蔵するアニメ図書館
⑬ オンリーワンな私設博物館の町のススメ