オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件 ④ファンタジー世界に行きたい 前編

アニメの未来を考える

ファンタジー世界に行きたい 前編

1986年に『ドラゴンクエスト』が発売して以来、一般的にも西洋のファンタジー世界が日本でも浸透して、アニメ作品においても、異世界モノのブームもあって、定番の世界観としてお馴染みとなっています。
ところが、水木しげるロードや兵庫県福崎町のような日本固有種であるお化けや妖怪の町や、北海道の登別、栃木の鬼怒川、愛媛の鬼北町など、これも日本固有種の鬼の町などはありますが、西洋風なモンスターがいるようなスポットはなかなかありません。
西洋が発祥なので、そもそも日本国内の伝承との繋がりがなく、そうした意味で存在しないというのも当然と言えばそれまでなのですが、地域の伝承とは無関係なムーミン谷やジブリの森などができるくらいなのだから、ファンタジー世界を再現したような場所ができても不思議ではないはずです。

特にファンタジー世界でも象徴的存在であるドラゴンなどは、もう少し日本に在っても良さそうに思われます。
神社などには東洋風の龍があるものの、西洋の龍であるドラゴンというと日本で見かけることが少ないのが実情です。日本橋にドラゴンっぽい像があるものの、あれは正確には麒麟であって龍ではありません。

巨大さで言えば、岐阜県瑞浪市釜戸町にある巨大な卵から顔を出す龍のモニュメント「ドラゴン21」がありますが、こちらもドラゴンというよりは、東洋風の龍のようです。

西洋諸国などでは、ドラゴンを都市の紋章にしていたり、守り神にしていたりという素地があるので、日本で鬼瓦を建物の厄除け兼装飾として使っているのと同じような感覚で、建築の装飾にドラゴンがよく使われており、日本に比べるとはるかに多くのドラゴンを街の中で見かけることができます。
地域の伝承などがあることから、日本における河童像や天狗像のように、モニュメント系のオブジェなども各地に点在しているようです。

ロシアのテーマパーク・クディキナ山にあるズメイ・ゴルイニチ(ロシア語で「山の息子の竜」)

イギリス・ウェールズのカーディフ城にあるレッドドラゴン

スロベニアの竜の橋にあるオブジェ

単純に、『ドラゴンクエスト』などに登場するドラゴンを、リアルな大きさで体験したいと思っている人は多いのではないでしょうか。
淡路島のニジゲンノモリ内にあるドラゴンクエスト アイランドにすらドラゴンはいないそうなので、リアルサイズの巨大なドラゴン像を作ったら、日本唯一となるリアルサイズのドラゴンとして、それだけでも話題性抜群でしょう。

次回に続く


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オタク的見地から、今後できてほしいと思うサブカルスポットを考えてみた件
①『ドラゴンボール』のスポットが圧倒的に足りない
②『プリキュア』のスポットが足りない
③ アニメ飯専門レストラン
④ ファンタジー世界に行きたい 前編
⑤ ファンタジー世界に行きたい 後編
⑥ アニメの再現店
⑦ 廃校の再利用 前編
⑧ 廃校の再利用 後編
⑨ アニメのコラボ自動販売機(自販機)のススメ
⑩ ガチャガチャのススメ
⑪ ビル1棟アニメ化計画
⑫ 全てのアニメ資料を所蔵するアニメ図書館
⑬ オンリーワンな私設博物館の町のススメ