トキワ荘と周辺地域を巡ってきた件⑦ トキワ荘通り 後編

前回に引き続き、今回もトキワ荘通りにある施設を紹介していきます。

トキワ荘通りお休み処は、米屋だった建物を改装して作られた施設で、トキワ荘関連のオリジナルグッズや書籍を販売しています。

前回ご紹介した昭和レトロ館といい、このお休み処といい、古い建物をリノベーションして活用することによって、昭和レトロな雰囲気を残す町並みや景観を崩さない辺り、自分たちの町の良さをよく理解した人たちが携わっているのだろうと推察されます。

1階には販売しているグッズや書籍が並べられている他、森田まさのり、平松伸二、ロビン西などをはじめ、お休み処を訪れた多くのマンガ家たちのサイン色紙が飾られていました。

2階には、トキワ荘マンガミュージアムでは再現されていなかった寺田ヒロオの再現部屋や、トキワ荘の住人たちが常連だったという音楽喫茶エデン(閉店解体済)の椅子やコーヒーセットといった寺田ヒロオゆかりの品、トキワ荘のジオラマなどが展示されています。

お休み処の方が2階まで案内してくれ、トキワ荘やかつての椎名町に点在するトキワ荘ゆかりの名所なども教えてくれました。
ちなみに、南長崎駅前交番がトキワ荘をモデルにした建物であることも、ここで教えてもらいました。

トキワ荘の住人や周辺に住む多くのマンガ家たちが常連客となっていた中華料理 松葉という店が現在も健在で、店を始めた初代店主と二代目の息子さんが亡くなった後、後を継いだ二代目の奥さんが、三代目店主として切り盛りしているとのことです。
店の外には、『まんが道』で松葉が登場する場面のページが貼られていました。

店内には、店を訪れた藤子夫雄Ⓐと鈴木伸一の写真や、店を訪れたマンガ家たちのサイン色紙などが大量に飾られています。

トキワ荘通りお休み処の方が教えてくれたところによると、ラーメンや餃子、さらには寺田ヒロオが考案したという焼酎をサイダーで割った「チューダー」がオススメとのことでしたが、お酒を飲む習慣がないので、ラーメンと餃子のみにしました。
最近流行りのパンチの効いた主張の強いラーメンとは全く違う、子供の頃に食べた記憶があるなんとも懐かしい味でした。
トキワ荘巡りをするのならば、この店での食事は外せないでしょう。


次回に続く。