トキワ荘と周辺地域を巡ってきた件⑤ 椎名町駅付近

前回は南長崎エリアを紹介しましたが、今回は椎名町エリアをご紹介します。

まずは、かつてトキワ荘が実際に建っていた場所に設置されているモニュメントです。

モニュメントのある敷地内にトキワ荘が建っていたわけですが、実際にはモニュメントとは逆向きに建っていたようです。
ちなみに、当時のトキワ荘の住所は椎名町5丁目2253番地なのですが、椎名町という町名は町名変更・地番整理などによって南長崎となり、昭和41年(1966年)に消滅してしまいました。そのため、「椎名町」の名前は、現在は椎名町駅の駅名に残るのみとなっています。

トキワ荘が手狭になった赤塚不二夫が、仕事場兼寝室として移り住んだアパートの紫雲荘は健在です。
隣には兎荘というアパートがあって、藤子不二雄が仕事場として部屋を借りていたそうです。
その兎荘の横にトキワ荘の入口に繋がる細い道があったとのことです。

さらに、椎名町駅には、藤子不二雄Ⓐ・石ノ森章太郎・赤塚不二夫作品のモニュメントがあります。

それぞれの代表作である『天才バカボン』、『サイボーグ009』、『怪物くん』です。

モニュメント前の階段を下りると、踊り場の壁にひと際大きな歓迎パネルがありました。

椎名町駅前の金剛院には, Gペン型の光背に、マンガの原稿柄の衣、錫条の代わりにペンを持つ姿のマンガ地蔵があり、傍らにはドラえもんのオブジェも設置されています。

前回に引き続いて南長崎のトキワ荘やマンガ関連のスポットを紹介しましたが、商店街や住宅地の街並みなど、町全体が昭和感満載で、タイムスリップしたかのようなどこか懐かしい感覚に陥ります。
昨今は昭和レトロブームで、わざわざ昭和の風景を再現したテーマパークなどもあるくらいですが、ここでは、リアルタイムで存在する昭和の町を堪能できます。


次回に続く。