トキワ荘と周辺地域を巡ってきた件⑥ トキワ荘通り 前編

トキワ荘マンガミュージアムのあるトキワ荘公園(南長崎花咲公園)前の南長崎通りは、現在は「トキワ荘通り」という名前となっています。
ここは、豊島区が進めるマンガによるまちづくり「南長崎マンガランド事業」の中心エリアで、次々にマンガ関連の施設が作られており、今回はそんな施設や店々を紹介したいと思います。

トキワ荘公園前にある、麩菓子の大黒棒を商う栄伸の前には鉄腕アトムのフィギュアが飾られています。

こちらは新しい施設で、アニメの背景美術を手掛ける株式会社美峰が独自開発したフォトグラメトリーシステムのショールームです。
看板も何もないので、一見すると何の店なのかわかりませんが、コスプレをした人のスキャンデータから生成した大量のフィギュアがウインドウに飾られています。

トキワ荘マンガステーションは、トキワ荘マンガミュージアムと併せてオープンした施設です。
トキワ荘のマンガ家たちの作品や関連書籍約6000冊が無料で自由に読める施設で、本屋などでも見かけないような貴重なマンガなんかもあって、家の近くにあったら毎日でも通いたい程とてもお得な施設です。
50分入れ替え制になっていて、訪れた時間がタイミング悪く入れ替え直前だったため、残念ながら5分程しか滞在できませんでした。

こちらは、今回の目的の一つでもあったトキワ荘通り昭和レトロ館です。
昭和20年代に建てられた味楽百貨店の建物を改装して昨年2022年11月にオープンしたばかりの新しい施設で、
昭和の歴史やマンガ・アニメ文化を紹介する区立施設 豊島区立昭和歴史文化記念館
学習マンガを収蔵する民間の有料読書施設 マンガピット
マンガ専門の新刊ブックカフェ兼ギャラリー マンガナイトBOOKS
壁に並ぶモニターで映像やデジタル作品を展示する E Gallery
企画展示を行う多目的室
を擁する複合施設です。

施設2階の昭和歴史文化記念館には、昭和の家庭のお茶の間を再現した部屋がありました。

企画展では、昭和の懐かしい玩具類の展示、池袋駅を再現したおもちゃの鉄道模型も展示されていました。

多目的室2では、豊島区の古写真や昭和の街並みを再現したジオラマを展示する特別企画展「タイムトリップ 豊島区の90年」が開催されています。

マンガピット、マンガナイトBOOKSE Galleryの3施設は、一般社団法人マンガナイトが運営する施設です。

1階の多目的室1では、マンガナイトが「マンガと学び」普及推進事業として主催するプロジェクト「これも学習マンガだ!」の特別企画展「これも学習マンガだ!展 ~私たちをとりまくセカイとミライ~」が開催中でした。

宇宙飛行士のことが学べる『宇宙兄弟』をはじめ、歴史や芸術、科学、生命、スポーツなど、様々なジャンルについて学べるマンガを選出した展示で、実際に展示されているマンガはその場で読むことできました。

マンガピットは、「これも学習マンガだ!」で選出された学習マンガをはじめとする約7000冊の書籍が配架されている有料の読書施設で、有料ながら、入館料500円を払えば全てのマンガが読み放題です。
こちらはトキワ荘関連本限定というわけではないので、『鬼滅の刃』や『ゴールデンカムイ』などの人気マンガもたくさんあり、発売後4ヶ月以上経過した最新刊も配架されているので、全体的に今話題のマンガが多い印象でした。
残念ながら、マンガナイトBOOKSは展示替え中でお休み、E Galleryも調整中とのことで、今回はおあずけです。


次回に続く。