トキワ荘と周辺地域を巡ってきた件④ 南長崎

前回はトキワ荘公園を紹介しましたが、今回はちょっと範囲を広げて、南長崎エリアをご紹介します。

豊島区では、トキワ荘マンガミュージアムを中心に、マンガによるまちづくり「南長崎マンガランド事業」を進めていて、その一環でトキワ荘の住人だったマンガ家たちのモニュメントが南長崎の各所に点在しています。

まずは南長崎駅の改札前にある手塚治虫「ジャングル大帝」レオ&ライヤのモニュメントです。

「マンガの聖地としま」の看板と共に、レオとライヤのカラーオブジェが飾られています。

南長崎駅前の交番は、なんとトキワ荘をモチーフにした建物になっています。
交番にいた警察官の方と話しましたが、自分が勤務している交番がトキワ荘をモデルに作られていることを知らなかったと驚いていました。

この他、南長崎エリアの各施設や駅構内には、
・森安なおや いねっ子わらっ子・マコちゃん モニュメント
・よこたとくお マーガレットちゃん キャラクター モニュメント
・水野英子 星のたてごと リンダ&ユリウス モニュメント
・寺田ヒロオ 背番号0・ゼロくん モニュメント
といったモニュメントがあります。

寺田ヒロオのモニュメントがある南長崎スポーツセンターには、入口のウインドウにスポーツを題材にしたマンガのポスターがたくさん貼られていて、こんなところにも豊島区のマンガ推しの姿勢が感じられます。

公園には、鈴木伸一 ラーメン屋台 モニュメントがあります。
藤子不二雄作品でお馴染みの「ラーメン大好き小池さん」で知られるキャラクターですが、このモデルが同じトキワ荘に住んでいた鈴木伸一なのです。
では、なぜ「小池さん」なのか?
それは、鈴木伸一がトキワ荘に引っ越す前の当時、小池さんの家に下宿していたからで、初めて登場した『オバケのQ太郎』の作中、鈴木伸一がラーメンを食べていた家の表札が「小池」だったために、以降、「ラーメン大好き小池さん」と呼ばれるようになり、これが定着してしまったわけです。
藤子不二雄もお気に入りのキャラだったらしく、『パーマン』、『忍者ハットリくん』、『ドラえもん』といった別の作品にも登場させ、名物キャラクターになりました。


次回に続く。

〈了〉


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トキワ荘と周辺地域を巡ってきた件
① トキワ荘マンガミュージアム
② 藤子不二雄Ⓐのまんが道展
③ トキワ荘公園
④ 南長崎
⑤ 椎名町駅付近
⑥ トキワ荘通り 前編
⑦ トキワ荘通り 後編
⑧ トキワ荘通りの取り組みから思う練馬区の今