静岡ホビーショーに行ってきた件 ③ TAMIYA・ファインモールド・さんけい・東京マルイ

今回も、先日開催された「静岡ホビーショー」の紹介をしていきます。

まずは、イベント最大のエリア面積を持つTAMIYAのブースです。

ブースの入口に鎮座するのは、HONDAとTAMIYAがコラボしたオリジナルカラーのダックス125の実車とその模型です。

ブース中央には、TAMIYAが生み出した大ヒット商品である「ミニ四駆」。

こちらは、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の「ハリケーンソニック」が、ミニ四駆30周年記念のポリカボディスペシャル(ARシャーシ)バージョンの展示です。

「ミニ四駆」で有名なTAMIYAですが、「田宮模型」だった時代からミリタリー模型で名を馳せたメーカーであることから、戦車などの展示もあります。
右のものは、レオパルトのアルミ切削で再現したメタル砲身の展示。

現ドイツ軍の主力戦車である「レオパルド2 A7V」のキットの横には、なぜかプテラノドンのプラモデルも展示されていました。1981年発売キットの透明パーツ版とのこと。

こちらは、アメリカ空軍や航空自衛隊をはじめ、各国の空軍が採用している「F-35B ライトニングII」のキットです。
コクピットやリフトファン、エンジンダクト・ノズル、ウェポンベイなどの内部パーツにこだわった精密モデルとなっています。

実車が展示されていたダックスのコーナーと、元タミヤ社員が立ち上げたデカールメーカー「トワイライトモデル」もTAMIYAブース内にコーナーが設けられていました。デカールというのは、戦車や戦闘機に貼り付ける所属する国や部隊のマークやエンブレムのシールです。

ミリタリー模型やミニ四駆だけでなく、「工作シリーズ」の展示もありました。
水陸両用ペンギンに水陸両用アヒルです。

ハンドメイドホビーの「デコレーションシリーズ」も人気商品です。

昨年10月に竣工したタミヤのフィリピン新工場の展示なんてものもありました。

プラモデルの製造工程を教えてくれるコーナーもあって、大きな成形機で実際にプラモデルの成形が行われるのを見ることができます。

成形された出来立てのプラモデルをその場で配っていましたが、ホカホカなのかと思いきや、特に温かいということもありませんでした。
「恐竜シリーズ」のカスモサウルスの子供のキットのようです。


次はFinemolds(ファインモールド)のブースです。
ファインモールドは、静岡市ではなく、愛知県豊橋市のメーカーで、大手ではないもののマニア向きの航空機や軍用車両などで知られています。

アメリカ海軍のF14B トムキャットにイスラエル空軍のF25C バズ、F-4Eクルナスです。

こちらは日本陸軍の九五式軽戦車と三式砲戦車。

最近は、『天空の城ラピュタ』のロボット兵や『紅の豚』の戦闘機などのジブリ関連のキットや『ガールズ&パンツァー』の戦車などのアニメ関連キットでも知られるようになりました。

こちらは、社長が友人であることから鳥山明にデザインを依頼したという各国の兵士をキット化した「ワールドファイターコレクション」です。


お次のsankei(さんけい)は、古建築の復元模型やペーパークラフトでつくる模型制作キット「みにちゅあーと」で知られるメーカーです。こちらも本拠は静岡市ではなく京都市ですね。

最近はスタジオジブリの商品が有名で、ブースもジブリメインとなっています。

『千と千尋の神隠し』の油屋の「みにちゅあーと」キットは、ジオラマで展示されていました。


エアソフトガンのメーカーである東京マルイのブースでは、射撃のコーナーが設営されていて、実際に射撃体験も行われていました。
ちなみにこちらも静岡市ではなく、東京都足立区に本社があるメーカーです。

遊戯用の銃器は「トイガン」の総称で呼ばれ、「モデルガン」と「エアソフトガン」に大別されますが、東京マルイで取り扱っているのは、サバイバルゲームなどで使用されるBB弾を発射するエアソフトガンです。
モデルガンというのは、外観や機構を模した弾丸の発射機能がないものを言うのですが、テレビなどではモデルガンと同一に扱われるので、一般的には混同されがちですね。

こちらは『リコリス・リコイル』で錦木千束の愛用していた銃の再現モデルです(2次生産分)。
元々東京マルイの「ストライクウォーリア」をモデルにデザインされているということだったので、東京マルイでの製品化は当然ということなのでしょう。

『リコリス・リコイル』は作品がヒットしたこともあり、サバイバルゲーム以外のコレクション需要も充分見込めそうな上、これ程のクオリティで自作するのは困難なのことから、錦木千束のコスプレをするレイヤーにとっても必須アイテムと言えそうです。

次回に続く。

〈了〉


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