静岡ホビーショーに行ってきた件 ② Hasegawa・コトブキヤ
前回紹介したTAMIYA・TOMYTEC・タカラトミーに続き、今回も静岡ホビーショーの展示の紹介をしていきます。
まずは、飛行機模型で知られるHasegawa(ハセガワ)です。
ブースの入口に構えるのは、『デビルマン』『キューティーハニー』『レイナ剣狼伝説』のフィギュア。
『デビルマン』(1972年放送)、『キューティーハニー』(1973年放送)は昭和時代の名作アニメ。
『レイナ剣狼伝説』は、1986年放送の『マシンロボ クロノスの大逆襲』のヒロインであるレイナ・ストールを主人公にしたスピンオフOVA。誰が提案したものか、何ともマニアックな作品です。
台座が鏡になっていて、如月ハニーのスカートの中を覗かせる展示となっているのは、よくわかっていらっしゃる印象です。
続いて『戦闘ロボ ザブングル』です。
今回の展示は、たった作中1回(第25話)出てきただけの「グレタ・ガリー」。しかもウォーカーマシン形態ではなく、ランドシップ形態という、なんとも渋過ぎるキット。
ディフォルメ飛行機モデル「たまごひこーき」シリーズのイメージモデル「たまごガールズ」の美少女フィギュアに、昭和レトロ自販機や10円ゲームとか、Hasegawaの商品ラインナップは、相変わらず期待を裏切らないマニアックぶりです。
もちろん「飛行機のハセガワ」と呼ばれる通り、飛行機模型も健在です。
航空機から戦闘機、戦艦、戦車、自動車、バイクなど、旧来のキットから新作キットまで多数展示されています。
そして、Hasegawaと言えば、忘れてならないのが『マクロス』シリーズです。
可変戦闘機バルキリーの飛行機形態がトムキャットをモデルにデザインされていることから、「飛行機のハセガワ」の長所を活かせるとの判断で商品化したのが1982年放送の『超時空要塞マクロス』でした。
このバルキリーの大ヒットが、Hasegawaのキャラクター分野への本格的参入のきっかけになったわけで、ガンダムやマクロスで育った40~50代の中には、このマクロスのプラモデルのイメージでHasegawaを認識されている人が少なくないはずです。
次は、アニメやゲームのロボットものや美少女フィギュアで知られるコトブキヤです。
まずは『アーマード・コア』です。
こちらはコトブキヤがオリジナル展開しているプラモデルシリーズ「ヘキサギア」。
当然ながら美少女フィギュアも充実のラインナップで、特に最近は、いろんな作品のロボットやメカのデザインをそのままパワードスーツにして美少女に着させたキットが良く見られます。
こちらはコトブキヤオリジナルの美少女プラモシリーズ「メガロマリア」です。
また、ここでも懐古的な作品がかなりの展示量を占めている様子が見受けられました。
サンライズの『勇者シリーズ』に、『ロックマンエグゼ』、『装甲騎兵ボトムズ』などです。
前回のTAMIYAやタカラトミー、今回紹介したHasegawa、コトブキヤも含め、懐古的な作品キットのラインナップが目立つ印象です。
近年、ロボットやメカが出てくるアニメのヒット作が少なく、自動車や戦闘機などがメインで活躍する作品も同様。
『鬼滅の刃』や『推しの子』、『呪術廻戦』、『ちいかわ』などのヒット作は、プラモデルなどの模型よりもフィギュア系との相性が良いものばかりという状況もあります。
そうしたことから、現行作品には敢えて飛びつかず、40~50代に刺さるような昭和~平成時代のアニメのロボットやメカを、現在の進化した技術でハイクオリティに再キット化し、高額で販売するという戦略に出ているのでは、と思われます。
次回に続く。
〈了〉
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