板橋に魔改造されたカオス空間が爆誕した件
板橋区の大きな交差点の一角にある駐車場が、とんでもなくカオスな空間になっていると話題になっています。
昨年訪れた時には、ちょっと変わった展示をしている程度だったものが、1年の間にどこまで変わったのか、実際に訪れてみました。
筆者が初めて訪れたのは、昨年2023年の11月13日のこと。
駐車場の一角に昭和レトロなホーロー看板が飾られているとして板橋区のローカル情報サイト「いたばしTIMES」に写真が上がっていたのを発見し、コラムのサムネイル画像にしようと、鉄腕アトム目的で撮影に訪れたのです。
Googleストリートビューで見ると、2023年9月の時点では看板の展示は見られないことから、10~11月あたりに設置されたものと思われます。
翌2024年の1月には、一部のみだったものが全面にまで増殖した様子がSNSでも見られました。
看板に混ざって車輪やプロペアに自転車、アコーディオン、レコードプレイヤーなども飾られています。
その後、5月頃にはガンダムやアンパンマン、ドラえもんなどのオブジェが運び込まれていた様子。
そして11月にはすでに敷地内がモノで溢れかえり、電飾まで施されてキラキラ空間に魔改造されたようなのです。
テレビでも取り上げられたことで地元以外の人にも知られる存在になった様子で、SNSやTikTokなどでも動画が上げられていました。
筆者もこの状況を受け、再訪してみたというわけです。
夜なのに、ここだけライトアップされており、遊園地のようなキラキラ空間になっています。
仏像やらキャラクターやら昭和レトロなどが過密に混在するカオス状態で、都内ではなかなか見られないB級スポットです。
交差点の向かい側から見るとこんな感じ。
完全に周囲から浮いた異空間という印象です。
テレビの取材によると、80歳を超える駐車場の持ち主が、約50年もかけて趣味で集めたコレクションを、人生最後の遊びとばかりに、生きた証を残したいと展示を始めたのだとか。
中央に鎮座する黄金の釈迦如来像は交通安全祈願を目的に安置されたもので、像の前に設けられた賽銭箱に投じられたお金は日本赤十字社を通じて災害地へ寄付されるとのこと。
こういうカオス空間的なB級スポットは、地方に点在しますが、都心から離れた地価の安い郊外にひっそりと在って、知る人ぞ知るというのが一般的。
東京都内のしかも23区内に存在するというのはそれだけでも珍しく(持ち主の話だと地価は2億5000万円とのこと)、その見た目のインパクトの高さからも、テレビ朝日の「ナニコレ珍百景」で取り上げられるのも時間の問題といったところでしょうか。
多少版権がらみのモノも混じってはいますが、基本的には非版権のものを揃えて、ここまでの空間を作り出すというのは、なかなかマネできない所業。
80歳を超える個人がこうしたものを生み出せるパワーには驚かされます。
地方活性化に携わり、人集めに苦労している方々にも大いに参考になる事例と言えそうです。
〈了〉
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