陸上自衛隊広報センター りっくんランドに行って来た件 後編
前回に引き続き、今回も陸上自衛隊広報センター(愛称「りっくんランド」)をレポートの形でご紹介したいと思います。
コブラや16式機動戦闘車が展示されている施設の外に出ると、戦車やヘリコプターなどが屋外展示されていました。
これだけの戦車が整然と並んでいる姿は壮観ですね。
左から74式、90式、10式戦車と陸上自衛隊の歴代主力戦車が並んでいます。
こちらは10式戦車です。
『ガールズ&パンツァー』では、大洗女子学園に招かれて戦車道履修者の教官を務めた蝶野亜美1等陸尉が使用していた戦車ですね。
「アヒルさんチーム」が搭乗していた八九式中戦車、「アリクイさんチーム」が搭乗していた三式中戦車は残念ながらありませんでした。ここに展示されているのは自衛隊の車両で、八九式と三式のような大日本帝国陸軍時代の車両は戦争博物館などに展示するべき車両であって、自衛隊の広報施設に置いてないのも当然というわけなのでしょう。
個人的には、スマートな曲線が特徴の10式よりも、戦車らしい厳つさを残したフォルムの90式が一番好みですね。
前方からだけでなく、いろんな方向から見られる上、柵などもないので、間近で細部まで見られるどころか触れることもでき、各部の細かい部分をくまなく観察していたら、小一時間は軽く過ぎてしまいます。
海岸線に上陸防止用の地雷原を設置するための水陸両用車・94式水際地雷施設装置(実際には荷台にダイバーを乗せて救助作業などにも使われます)や、遠隔操縦観測用の無人機といった珍しいものも展示されています。
この他、自衛隊の歴史を紹介する展示ルームや、戦車ゲーム(射撃シミュレータ)、3Dシアター 、VR体験、地下指揮所などもあり、あっという間に時間が経ってしまいます。
広報センターから少し離れた場所には、旧陸軍予科士官学校の皇族舎(皇族男子学生の特別宿)を移築した振武薹記念館があり、士官学校にまつわる資料の他、玉音盤(終戦時の天皇による玉音放送のレコード盤)や軍服、終戦当時の新聞、戦時中の数々の写真、戦没者数や戦艦の沈没位置を記した世界地図など、第二次世界大戦時の資料が多数展示されています。
時間も限られていたので、ざっくり見て回ったのですが、それでも2時間以上も滞在してしまいました。
今回はスルーしてしまいましたが、広報センターオリジナルグッズや自衛隊グッズを販売している売店もあり、じっくりと見て回ったら、3時間以上は楽しめたことと思われます。
屋外展示場には椅子やテーブルなどもあり、アイスクリームなどの自販機もあるので、冬場でなければ、戦車を眺めながらゆったりと時間を過ごすこともできそうです。
これですべて無料なのですから、何ともお得な施設です。
『ガールズ&パンツァー』をはじめ、アニメやマンガでもミリタリー系はお馴染みのジャンルなので、実物の戦車や戦闘ヘリなどを一度見ておくと、より作品を楽しめることでしょう。