ロボットアニメの実在化について考えてみた件 ③ ロボットアニメの映像化

海外では、日本のロボットアニメに強く影響を受けたギレルモ・デル・トロ監督が、巨大ロボットが活躍する実写映画『パシフィック・リム』を作っており、マイケル・ベイ監督による『トランスフォーマー』シリーズがあったりと、日本のお家芸であるはずの巨大ロボットの映像作品で大きな成功を収めています。
近年では、さらに日本のロボットアニメの実写化の動きが続々と出てきているようです。
2018年には、アメリカのレジェンダリー・ピクチャーズが、サンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)と共同で『機動戦士ガンダム』の実写映画を共同開発することを発表。
現在はすでにNetflixでの配信や監督・脚本家が決定したことなども発表されています。https://www.cinemacafe.net/article/2021/04/13/72291.html

フィリピンでは、『超電磁マシーン ボルテスV』(日本では1977年放送)の実写化作品『Voltes V Legacy』が2023年公開(もしくはテレビシリーズ)予定とのこと。

https://www.youtube.com/watch?v=XJ4ChZPlikM
https://www.youtube.com/watch?v=nF2lr5ZZHKQ

今回のコラム主旨とは外れますが、ロボットアニメ以外でも海外での実写化のお話は続々と出て来ています。
これまでにも、『バイオハザード』『モンスターハンター』『攻殻機動隊』『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』など海外で実写化された日本作品は数多くありますが、ここ1~2年の間に加速度的に日本作品の実写化のニュースが増えているように思われます。

『カウボーイビバップ』Netflix で実写ドラマが2021年11月に配信開始
『バイオハザード』Netflix で実写ドラマが2022年7月に配信開始
『ONE PIECE』Netflixシリーズ
『聖闘士星矢』の実写化映画『ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック』2023年公開予定
『進撃の巨人』ヘイデイ・フィルムズ、ワーナー・ブラザース製作で実写映画化
『ワンパンマン』ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント製作で実写映画化
『シュタインズ・ゲート』Skydance Televisionの企画制作による実写テレビシリーズ化
『君の名は。』パラマウント・ピクチャーズとバッド・ロボットと共同開発で実写映画化
『TIGER & BUNNY』実写ドラマ化をSK Globalが企画中
『メイドインアビス』コロンビア・ピクチャーズ製作で実写映画化

こういうものは途中で頓挫することもあるので、どこまでが本当に実現できるのかはわかりませんが、タイトルリストを見るだけでもワクワクしてきます。
日本でも、『るろうに剣心』『キングダム』『翔んで埼玉』『ちはやふる』『今日から俺は!!』『カイジ』『ザ・ファブル』『ヤミ金ウシジマくん』『賭ケグルイ』『約束のネバーランド』『斉木楠雄のΨ難』など、目が肥えたアニメファンからも支持されるようなマンガの実写化作品も増えて来ているので、かつての「アニメ・マンガの実写化は必ず失敗する」といった風潮も過去のものとなりつつあります。
そこで、日本のロボットアニメの実写化で海外を席巻するような日本映画が、是非とも誕生してくれることを期待したいと思います。

次回に続く。