国宝展にガンダムとプリキュアが展示された件 後編
前回に引き続き、今回も「150年後の国宝展—ワタシの宝物、ミライの宝物」の展示についてご紹介します。
まずは、言わずと知れたHELLO KITTY、初音ミクに、ブームが再熱して日本はおろか海外でも人気に火が付いているたまごっち。
さらに、ミニカー、ファミコンという定番アイテムに、なぜかウルトラシリーズ怪獣スクラップブックという変化球(そこは普通にウルトラマンの怪獣カードで良かったのでは?)。
サブカル系の展示物だけではなく、キッコーマンの醤油卓上瓶や湖池屋のポテトチップス、ポカリスエット、auケータイにセブンイレブン、恐竜型メカニカルスーツ、ホンダ スーパーカブ、学研の科学のふろくといった商業系から、競馬や競輪といったスポーツ、建築技術や鉄道電気技術、フィルム修復技術などのテクノロジーなど様々な展示がありましたが、中でも突出して異色だったのは、一般公募で選出された日本各地で集めた煮干しのコレクション。
そしてお待ちかねのガンダムとプリキュアです。
ガンダムは、背面に支持フレームなども付けられており、GUNDAM FACTORY YOKOHAMAに展示されている「動くガンダム」を模した縮小モデルのように見えますが、なぜか駆動部や装甲などのパーツが横浜のものとは異なっており、かつてお台場のダイバーシティ東京前に設置されていたガンダム立像のデザインに近いものとなっていました。
プリキュアの方は、初代『ふたりはプリキュア』のキュアブラックとキュアホワイト。
周りに立っているボードには、「女の子だって暴れたい」(『ふたりはプリキュア』)や「なんでもできる!なんでもなれる!輝く未来を抱きしめて!」(『HUGっと!プリキュア』)といったシリーズ作品それぞれのキャッチコピーが書かれています。
『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』ではなく、敢えてガンダムとプリキュアというチョイスなのは、男の子向けと女の子向けの代表格といった選考なのかなといった印象で(実際どうなのかは判りませんが)、国内外で猛威を振るうポリコレに噛みつかれないか心配になりますが、個人的にはベストなチョイスだと絶賛したいところです。
ついにガンダムやプリキュアが、東京国立博物館の展示物にまでなったのかと感慨深いものがありました。