国宝展にガンダムとプリキュアが展示された件 前編

現在開催中の東京国立博物館の「国宝展」でガンダムプリキュアが展示されていると聞いたので、どんなものかと見学に行ってきました。

「国宝展」では、『刀剣乱舞』でも有名な三日月宗近、大包平、大般若長光、小竜景光、亀甲貞宗、厚藤四郎などの刀剣が展示されていることからか、比較的女性客が多い印象でした。
国宝は割合的に歴史的価値が高いことで指定されるケースが多いので、歴史的背景を知らないとその価値を理解することが難しいものもありますが、上述の刀剣の他、『大魔神』の造形モデルとなったことでも知られる埴輪 挂甲武人や、国宝ではないものの、教科書でお馴染みの遮光器土偶(重要文化財)や『オトナの一休さん』のモデルである一休和尚像(重要文化財)などもあるので、歴史に詳しくない人でも楽しめる展示会になっています。

ガンダムプリキュアが展示されているのは、平成館で開催されている「国宝展」の本展ではなく、表慶館という別の建物内で開かれている「150年後の国宝展—ワタシの宝物、ミライの宝物」という展示会でした。
今回の「国宝展」は、東京国立博物館の開館150周年記念の特別展であることから、逆に150年後の未来に「国宝」として展示したい「宝物」を企業や個人から集めて展示する東京国立博物館史上初となる公募型展覧会です。
会場入り口からいきなりゴジラが出迎えるサブカル色が強い展示会で、150年後には現在のサブカルチャーがメインカルチャーになるということなのでしょう。
今から300年以上前にはサブカルチャーだった歌舞伎が、現在では格式高い伝統文化として歌舞伎役者が人間国宝になるくらいなので、あながち夢物語ではないかもしれません。

<サブカル系ジャンルの主な展示>
・東宝「ゴジラ
・バンダイ「たまごっち
・バンダイナムコグループ ガンダムプロジェクト「GUNDAM
・東映アニメーション「プリキュア
・サンリオ「HELLO KITTY
・クリプトン・フューチャー・メディア「初音ミク

ゴジラの展示では、撮影スタジオを模した土台の上に、道具箱や箱馬、脚立などの他、絵コンテや台本、フィルムケースなども置かれており、さらに芹沢博士が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」といったマニアにしかわからないようなアイテムまで展示されていました。

次回はガンダムプリキュアの展示をはじめ、各展示についてご紹介します。