ローカルネタアニメをまとめてみた件
集英社のWEBマンガサイト「少年ジャンプ+」で連載中の北海道北見市を舞台にしたローカルネタマンガ『道産子ギャルはなまらめんこい』のアニメ化が決定したことが先日発表されました。
近年、ローカルネタをテーマにしたマンガおよびそれを原作とするアニメが増えており、実写映画化した『翔んで埼玉』のヒットの影響もあって、現在ではアニメジャンルの一角を成す存在になりつつあることから、今回はそうしたローカルネタアニメをまとめてみたいと思います。
ちなみに、ローカルネタアニメというのは、単に地方を舞台にしているというものではなく、作品のテーマがローカルネタそのものであるものは勿論のこと、恋愛やお笑いなどの物語の主軸がありながらも、そのサブ要素として、ストーリーに関係のない地元ネタをふんだんに盛り込む地元アピール色が強い作品を指します。
従って、『クレヨンしんちゃん』などは、舞台こそ埼玉県春日部市ですが、春日部市の文化を紹介したり、春日部市の魅力を伝えようとする主旨の作品ではないので、ローカルネタアニメには加えません。
北海道を舞台にして度々アイヌ文化の紹介が入って来る『ゴールデンカムイ』などは判断が難しいものの、今回はローカルネタメインの作品の紹介ということで、主旨と異なることから入れていません。
『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』は、千葉県流山市をモデルにした架空の町「流川市」のローカルアイドルを描いた作品なので、これも微妙ですが、地元ネタ主旨の作品ではなく、作品の舞台モデルが流山市であるのに過ぎず、流山市をネタにしたり紹介したりしているわけではないので、これも対象外ですね。
<ローカルネタアニメ一覧>
沖縄県:『はいたい七葉』(2012~2013年・全2期)
全 国:『47都道府犬』(2014年)
四 国:『おへんろ。~八十八歩記~』(2014年)
北海道:『フランチェスカ』(2014年)
埼玉県:『浦和の調ちゃん』(2015年)
群馬県:『戦隊ヒーロー スキヤキフォース』(2017 ~2018年・全2期)
群馬県:『お前はまだグンマを知らない』(2018年)
京都府:『おこしやす、ちとせちゃん』(2018年)
佐賀県:『ゾンビランドサガ』(2018年・2021年・全2期)
愛知県:『八十亀ちゃんかんさつにっき』(2019~2022年・全4期)
全 国:『ジモトがジャパン』(2019年)
福岡県:『博多明太!ぴりからこちゃん』(2019年)
熊本県:『なつなぐ!』(2020年)
埼玉県:『むさしの!』(2022年)
北海道:『道産子ギャルはなまらめんこい』(2023年)
※YouTubeなどで公開されている地方PRアニメは除く
ローカルネタアニメでは、何と言っても、『ゾンビランドサガ』が最大のヒット作であることは誰もが認めるところでしょう。
次点で、4期も放送しているシリーズ作品の『八十亀ちゃんかんさつにっき』、間宮祥太朗主演で実写ドラマや実写映画まで制作されている『お前はまだグンマを知らない』でしょうか。
短編作品が多いこともあって、なかなかヒット作と呼ばれるまでの認知度のある作品は少なく、『ゾンビランドサガ』に続くヒット作が望まれるところではあります。
普段は標準語の発音やイントネーションに矯正されている地方出身の声優さんたちが、地元ネタのアニメに採用され、ネイティブな方言ゼリフをしゃべるのは貴重なので、声優ファンにとってもローカルネタアニメは嬉しい存在だったりします。
マンガでは、まだアニメ化されていない『翔んで埼玉』をはじめ、『東京都北区赤羽』、『三成さんは京都を許さない』、『ススメ! 栃木部』、『ローカル女子の遠吠え』、『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』、『北陸とらいあんぐる』などなど、地元ネタ満載のローカルネタ作品が数多くあるので、原作には困らない様子です。
『ゾンビランドサガ』の前例に倣ってオリジナル作品での展開もあるかもしれませんし、ローカルネタアニメの今後の進展に期待したいところです。