ついにオープンしたアニメイト本店やバンナム新施設を見て来た件③ サンライズワールド

バンダイナムコ Cross Store 東京内のエリアの一つに、サンライズワールドTOKYOがありますが、こちらは昨年見に行った「サンライズワールドYOKOHAMA」の展示の縮小版といった感じです。
期間の指定がないので常設展でしょうか。一定期間ごとに展示内容を変えつつ、通年で運営するのかもしれません。
サンライズは、近年では『犬夜叉』や『プラネテス』、『アイカツ』シリーズ、『ラブライブ!』シリーズといったロボットアニメ以外の作品もたくさん制作していますが、展示内容はロボットアニメ縛りで構成されており、それ以外の作品は取り扱われていません。

サンライズの代表作で、最も知名度がある『機動戦士ガンダム』も、ガンダムのDX合体セットや新商品であるG.M.G.(ガンダムミリタリージェネレーション)の展示があるのみで、なぜかガンダム以外のロボットアニメ作品がメインとなっています。
入口に立つ『無敵鋼人ダイターン3』の主役メカであるダイターン3からして1978年の作品ですから、40年以上前からサンライズのロボットアニメに夢中になっていた世代の男子向けという、かなりコアな層を狙っているかのような展示となっています。

1977~1982年までの作品をピックアップした「サンライズ黎明期を支えた15作品」と題した有料展示エリア(入場料900円)もあり、設定画のパネル展示や、脚本、絵コンテなどの制作資料が展示されていますが、こちらは当然ながら撮影不可となっていました。

今回の展示で新たに加わっていた有料展示エリア入場特典の描き下ろしイラスト複製ミニ色紙です。

これらの玩具類の展示は、「サンライズワールドYOKOHAMA」の展示内容とほぼ同じようです。

『機動戦士ガンダム』シリーズ関連は、このガンダムDX合体セットとG.M.G.(ガンダムミリタリージェネレーション)のみ。

キービジュアルや劇場版ポスターなどのイラスト100種をTシャツにプリントする新サービスが提供されていました。

バンダイナムコ単体のオリジナル作品ではない『犬夜叉』(原作は高橋留美子による小学館のマンガ)や『ラブライブ!』シリーズ(KADOKAWAとバンナムの共同プロジェクト)のような作品の取り扱いがないのはわかりますが、現在放送中の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』関連のものも全く置いてありません。

有料展示エリアでは、5月からは『魔神英雄伝ワタル』をはじめとするディフォルメロボット作品を特集した展示が予定されているとのことなので、サンライズワールドTOKYOでは、最新の『機動戦士ガンダム』シリーズや『ラブライブ!』シリーズといった強コンテンツを使わず、敢えてロボットアニメを中心に制作していた頃のややマニアックで懐かしいサンライズ作品を今後も取り上げていく方針なのかもしれません。

サンライズワールドYOKOHAMA」のレポートコラムの際にも取り上げましたが、2022年4月のバンダイナムコグループの再編に伴い、映像事業を担う新会社・バンダイナムコフィルムワークスに編入されてしまい、法人としてのサンライズは消滅してしまいました(今後は「サンライズ」の名称はBNFの商標・ブランド名として使用されるとこと)。
そのため、『ラブライブ!』シリーズなどをはじめ、近年の作品は、サンライズの作品というよりは、バンダイナムコグループとしての企画作品であって、アニメ制作のみをサンライズが担っているとの印象があります。

したがって、純粋にサンライズ作品としての印象が強いのは、やはりここで取り上げられている1970~2000年代頃のロボットアニメを中心とした作品であると言えるでしょう。
また、『機動戦士ガンダム』シリーズはここでアピールするまでもなく人気がある上、他が霞んでしまうので、敢えて展示を抑えることで、『機動戦士ガンダム』シリーズ以外の作品にも注目してもらいたいとの主催者側の意図があるのかもしれません。


次回に続く。

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