練馬区のポテンシャル=サブカル系資産をまとめてみた件 後編

前回に引き続き、今回も練馬区に存在するアニメやマンガなどに関わるサブカル系の地元資産について、まとめてみたいと思います。

数多くのマンガ家が練馬に住んでいる(住んでいた)
<練馬在住のマンガ家>
ちばてつや   1939年生『あしたのジョー』
吉沢やすみ   1950年生『ど根性ガエル』
新谷かおる   1950年生『エリア88』『ふたり鷹』
村上もとか   1951年生『六三四の剣』『JIN-仁-』
大島やすいち  1954年生『バツ&テリー』
高橋留美子   1957年生『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』
ゆうきまさみ  1957年生『機動警察パトレイバー』
三田紀房    1958年生『ドラゴン桜』
しげの秀一   1958年生『頭文字D』
あずまきよひこ 1968年生『あずまんが大王』『よつばと!』

<かつて練馬在住だったマンガ家>
馬場のぼる   1927年生『バクさん』『11ぴきのねこ』
手塚治虫    1928年生『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』
白土三平    1932年生『サスケ』『カムイ伝』
モンキーパンチ 1937年生『ルパン三世』
石ノ森章太郎  1938年生『仮面ライダー』『サイボーグ009』
松本零士    1938年生『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』
ちばあきお   1943年生『キャプテン』『プレイボール』
弘兼憲史    1947年生『課長島耕作』『人間交差点』
安彦良和    1947年生『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』
山上たつひこ  1947年生『がきデカ』
萩尾望都    1949年生『ポーの一族』『11人いる!』
吾妻ひでお   1950年生『ななこSOS』
竹宮惠子    1950年生『風と木の詩』『地球へ…』
いがらしゆみこ 1950年生『キャンディ・キャンディ』
あだち充    1951年生『タッチ』『みゆき』『H2』『クロスゲーム』『MIX』
柴門ふみ    1957年生『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』
奥浩哉     1967年生『GANTZ』『いぬやしき』
ハロルド作石  1969年生『ゴリラーマン』『BECK』
和月伸宏    1970年生『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』『武装錬金』
尾田栄一郎   1975年生『ONE PIECE』
畑健二郎    1975年生『ハヤテのごとく!』『それが声優!』『トニカクカワイイ』
黒丸      1980年生『クロサギ』

<練馬在住であったことが知られており、現在も在住かは不明なマンガ家>
池上遼一    1944年生『クライング フリーマン』
小畑健     1969年生『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』『バクマン。』

ちなみに、和月伸宏は小畑健のアシスタント、尾田栄一郎は和月のアシスタントという関係性です。

『北斗の拳』の原作者・武論尊も練馬区民
『北斗の拳』の原作者である武論尊も練馬区民です。
しかも、テレビアニメ『北斗の拳』『北斗の拳2』は東映アニメーション(当時は東映動画)が制作していることからも、『北斗の拳』は練馬区と縁が深い作品であると言えます。

『ソードアート・オンライン』の作者・川原礫は練馬区民
『ソードアート・オンライン』や『アクセル・ワールド』などの人気ライトノベルの作者である川原礫は練馬区在住で、2023年のゴールデンウィークには練馬区役所で講演会も行っています。

『ONE PIECE』は練馬で描かれていた
『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎(現在は世田谷区民)は、2010年頃に引っ越す以前は練馬区に住んでいました。今や国民的アニメともなり、世界的にも多くのファンを持つ『ONE PIECE』は、なんと練馬で描かれていたわけです。

練馬は仮面ライダーやスーパー戦隊などの特撮番組のロケ地
仮面ライダーシリーズや戦隊ヒーローシリーズをはじめとする特撮番組を制作している東映の撮影所が練馬にある関係から、昭和期の作品から近年の作品に至るまで度々ロケ地として使われており、特撮ファンの間でも良く知られています。
古くは『がんばれ!!ロボコン』や『宇宙刑事ギャバン』から、昨年の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(今年の『王様戦隊キングオージャー』の舞台は地球ではないのでロケ地はなし)、現在放送中の『仮面ライダーギーツ』に至るまで、数多くの作品で練馬区の各地がロケ地として使われ、作中に登場しています。
ちなみに、現在も放送されている『相棒』シリーズや、古くは『特捜最前線』『スケバン刑事』など、東映が制作する数多くの刑事モノのテレビドラマのロケ地にもなっています。


以上のように、多くのマンガ家にゆかりがあり、前回取り上げたようにアニメとの関係性の上、特撮番組なども含め、地元の資産とも言うべきサブカル系関連に縁が深いエリアです。
手塚治虫や石ノ森章太郎、松本零士といった昭和期に活躍した人たちが有名なので、古いものばかりだと思っている人も多いようですが、そんなことはありません。
川原礫の『ソードアート・オンライン』は現在も継続中の作品ですし、2024年に第2期が放送予定の『うる星やつら』をはじめ、高橋留美子作品は近年までアニメ化され続けています。
現在も継続している『ガンダム』や『マクロス』というビッグシリーズにもゆかりがあり、東映アニメーションで制作されている『ONE PIECE』『ドラゴンボール』『プリキュア』や、東映の仮面ライダーシリーズや戦隊ヒーローシリーズも現行コンテンツです。
池上遼一が小学館「ビッグコミックスペリオール」で連載中の『トリリオンゲーム』は、テレビドラマ化され、2023年7月からTBSで放送予定と、こちらなども古いものではなく現行コンテンツです。

これら充分に活用されずに眠ったままの練馬の地元資産には、活用次第では地域活性化や誘客に貢献できるポテンシャルを秘めているものと思われます。

神籬では、これらの地元資産の存在を喧伝していき、活用したいと名乗りを上げるような地域に対しては、情報の提供なども含め、その活用に関して協力していきたいと考えています。
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