アニメの舞台となった学校ランキング

アニメ作品のジャンルの一つである学園モノの舞台となる学校には、実在する学校をモデルにしたものがあります。
いわゆる聖地というものですが、今回はそんな実在するモデル校を作品著名度・再現度・興奮度という三点を基準にランキングにしてみました。


1位 豊郷町立豊郷小学校 旧校舎群(『けいおん!』)

軽音部でバンド活動をはじめた平沢唯たち5人の女子高生を描いた物語の舞台である「桜が丘高校」のモデル。
1937年から2001年まで使用されていた白壁が特徴の校舎で、新校舎が2004年に完成した後、2009年5月に町の複合施設としてリニューアルされて一般公開されています。作中では、軽音部の部室のモデルとなった3階の会議室の他、イソップ寓話「兎と亀」をモチーフとしたブロンズ装飾が手摺に設置されている階段や、ライブをした講堂などが忠実に描かれています。

『けいおん!』(2009年放送)
芳文社「まんがたいむきらら」に連載されていた、かきふらいによる同名マンガを原作とする京都アニメーション制作のテレビアニメ。
2010年には第2期『けいおん!!』が放送。2011年には劇場版『映画けいおん!』が公開されたシリーズ作品。

【 知名度 ★★★★★/再現度 ★★★★★/興奮度 ★★★★★】


2位 小川町立小川小学校 下里分校(『のんのんびより』)

物語の舞台で、5時間に1本しかバスが来ないような田舎にある全校生徒がわずか5人の小中併設校「旭丘分校」のモデルとなった小学校。
作中で描かれたまんまの学校で、春には校庭が桜で彩られます。1874年(明治6年)に開校し、2011年3月に廃校となった後は、町内外の人たちの交流の場とすべく、地元のNPO法人が管理・運営をしています。

『のんのんびより』(2013年放送)
KADOKAWA「月刊コミックアライブ」に連載されていた、あっとによる同名マンガを原作とするSILVER LINK.制作のテレビアニメ。
2015年に第2期『のんのんびより りぴーと』、2021年に第3期『のんのんびより のんすとっぷ』が放送され、2018年には『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』が劇場公開されたシリーズ作品。

【 知名度 ★★★★☆/再現度 ★★★★★/興奮度 ★★★★★】


3位 兵庫県立西宮北高校(『涼宮ハルヒの憂鬱』)

涼宮ハルヒやキョンたちが通い、「SOS団」の活動拠点でもある「県立北高校」のモデル。
教室や部室、丸太のテーブルがある中庭、野球対決をしたグラウンド、校門などがシリーズ作品の各話で忠実に描かれているだけでなく、甲陽園駅からの長い坂道を歩く通学路も、実際の立地通りに再現されていました。
原作ライトノベルの作者・谷川流の母校でもあります。

『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年放送)
谷川流による同名ライトノベル(KADOKAWA刊)を原作とする京都アニメーション制作のテレビアニメ。
2009年にテレビ第2期が放送、2010年には劇場版『涼宮ハルヒの消失』が公開されたシリーズ作品で、『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』『にょろーん☆ちゅるやさん』『長門有希ちゃんの消失』といったパロディ作品もアニメ化されています。

【 知名度 ★★★★★/再現度 ★★★★☆/興奮度 ★★★★☆】


4位 千葉市立稲毛高校(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』)

比企谷八幡、雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣の3人が、「奉仕部」として活動する「総武高校」のモデル。
校舎正面に二又の階段がある特徴的な校舎外観がオープニングをはじめ、各話でも描かれていました。

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(2013年放送)
渡航による同名ライトノベル(小学館刊)を原作とするブレインズ・ベース制作のテレビアニメ。
制作会社をfeel.に変更して2015年には第2期『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』、2020年に第3期『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』が放送されたシリーズ作品。

【 知名度 ★★★☆☆/再現度 ★★★★☆/興奮度 ★★★★☆】


5位 筑波大学附属駒場中学・高等学校(『CLANNAD』)

主人公・岡崎朋也たちが通う「私立光坂高校」のモデル。
作中では、学校の立地は瑞穂ビューパークにある設定となっており、度々坂道を上るシーンが描かれていましたが、建物やグラウンドなどは駒場中学・高等学校のものをモデルに校内各所が忠実に描かれていました。

『CLANNAD』(2007年放送)
Keyによる恋愛アドベンチャーゲームを原作とする京都アニメーション制作のテレビアニメ。
2008年には続編となる『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』が放送されました。

【 知名度 ★★★★☆/再現度 ★★★☆☆/興奮度 ★★★★☆】


6位 京都府立莵道高校(『響け!ユーフォニアム』)

主人公・黄前久美子が入学した「京都府立北宇治高等学校」のモデル。
コンクールの全国大会出場を目指して奮闘する吹奏楽部の青春ドラマが描かれており、音楽室や渡り廊下、校門や周囲の風景なども含め、細部まで忠実に描かれています。

『響け!ユーフォニアム』(2015年放送)
武田綾乃による小説(宝島社刊)を原作とする京都アニメーション制作のテレビアニメ。
2016年には続編となる『響け!ユーフォニアム2』が放送され、2018年にはスピンオフとなる劇場版アニメ『リズと青い鳥』、2019年には『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』が公開されました。

【 知名度 ★★★☆☆/再現度 ★★★★☆/興奮度 ★★★☆☆】


7位 春日部共栄中学高等学校(『らき☆すた』)

泉こなたたちが通う「陵桜学園高等部」のモデル。
正門から望める円筒形の白壁の校舎が特徴で、作者である美水かがみの出身校としても知られています。
オープニングでは、学校の正門前で高良みゆきが踊っている姿が描かれていました。

『らき☆すた』(2007年放送)
KADOKAWAのゲーム雑誌「月刊コンプティーク」に連載されていた、美水かがみによる4コママンガを原作とするテレビアニメ。
オタクな女子高生の泉こなたと、しっかり者のツンデレツインテール柊かがみ、かがみ双子の妹でそそっかしくのんびり屋の柊つかさ、容姿端麗で博識ながら天然娘高良みゆきの4人を中心に、周囲の女の子たちも含めたまったりとした日常を描いた作品。
2008年にはOVA『らき☆すたOVA』が発売されました。

【 知名度 ★★★★☆/再現度 ★★★☆☆/興奮度 ★★★☆☆】


8位 旧松本高等学校本館(『おねがい☆ティーチャー』)

主人公・草薙桂たちが通う「長野県立木﨑高等学校」のモデル。
大正9年竣工の重要文化財に指定されているレトロ感抜群の木造二階建校舎で、現在は本館の一部および講堂のみ残っており、「松本市あがたの森文化会館」として公民館や図書館として利用されています。

『おねがい☆ティーチャー』(2002年放送)
童夢制作のオリジナルテレビアニメ。
異星人であることを隠して高校に赴任した美人教師と、ストレス性の特殊な病気を患う高校生の恋愛を描いたSF作品。
翌2003年には続編となる『おねがい☆ツインズ』が放送されました。

【 知名度 ★★★☆☆/再現度 ★★★☆☆/興奮度 ★★★☆☆】


9位 旧鎌掛小学校(『中二病でも恋がしたい!』)

主人公・富樫勇太が中二病だった中学時代を知っている者のいない場所で、普通の高校生として生活しようと入学した「私立銀杏学園高等学校」のモデル。
勇太が小鳥遊六花との出会いによって参加することになってしまった部活「極東魔術昼寝結社の夏」の活動拠点となった部室や教室がある木造の校舎や体育館などが忠実に描かれています。
2001年に廃校になった小学校で、現在でもドラマの撮影などに利用されています。

『中二病でも恋がしたい!』(2012年放送)
虎虎によるライトノベル(KAエスマ文庫)を原作とする京都アニメーション制作のテレビアニメ。
2014年には続編となる『中二病でも恋がしたい!戀』が放送され、2013年の『小鳥遊六花・改 〜劇場版 中二病でも恋がしたい!〜』、2018年の『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』と劇場2作品が公開されました。

【 知名度 ★★☆☆☆/再現度 ★★☆☆☆/興奮度 ★★★☆☆】


10位 東京都立武蔵野北高等学校(『SLAM DUNK』)

主人公・桜木花道たちが通う「神奈川県立湘北高等学校」のモデル。
名前の通り湘南地域にある学校という設定ですが、アニメや原作マンガでは、武蔵野北高校をモデルに校舎などが作画されています。
花道たち湘北高の他にも、陵南高校のモデルは神奈川県立鎌倉高等学校、海南大附属高校のモデルは湘南工科大附属高等学校、翔陽高校のモデルは神奈川県立松陽高等学校、山王工業高校のモデルは秋田県立能代工業高校といったように、ライバル校たちにもモデルとなった学校があります。

『SLAM DUNK』(1993~1996年放送)
集英社「週刊少年ジャンプ」に連載されていた、井上雄彦によるバスケマンガを原作とする東映アニメーション制作のテレビアニメ。
テレビアニメの他、劇場版が4作品公開されており、2021年には劇場版新作アニメの制作が発表されています。

【 知名度 ★★★★★/再現度 ★☆☆☆☆/興奮度 ★☆☆☆☆】

アニメ聖地データ白書編集部