現在でも近未来アニメと言える作品も調べてみた件

前回、放送当時は近未来を描いた作品が、設定年代がすでに過去となってしまっている作品を調査してみましたが、思った程の作品数がなく、逆にまだ過去になっていない作品が多いのではないか、とのことで、近未来作品を追加調査してみました。

<まだ近未来のままのアニメ>
2022年 ソードアート・オンライン(2012年放送)
2025年 『エウレカセブンAO』(2012年放送)
2026年 『電脳コイル』(2007年放送)
2028年 未来少年コナン(1978年放送)
2029年 ギルティクラウン(2011年放送)
2029年 GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995年劇場公開)
2030年 地球防衛企業ダイ・ガード(1999年放送)
2030年 ジビエート(2020年放送)
2030年 『ゴジラ S.P』(2021年放送)
2031年 BLUE GENDER(1999年放送)
2032年 ハーモニー(2015年劇場公開)
2035年 『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』(2007年放送)
2035年 アクティヴレイド -機動強襲室第八係-(2016年放送)
2036年 COPPELION(2013年放送)
2038年 『重神機パンドーラ』(2018年放送)
2039年 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-(2013年放送)
2040年 マクロスプラス(1994年発売)
2041年 超重神グラヴィオン(2002年放送)
2045年 マクロス7(1994年放送)
2045年 地球外少年少女(2022年WEB配信)
2046年 ほしのこえ(2002年劇場公開)
2046年 アクセル・ワールド(2012年放送)
2050年 宇宙大帝ゴッドシグマ(1980年放送)
2050年 未来警察ウラシマン(1983年放送)
2050年 『ダンボール戦機』(2011年放送)
2051年 『21エモン』(1991年放送)
2052年 『宇宙空母ブルーノア』(1979年放送)
2058年 銀河漂流バイファム(1983年放送)
2059年 アルジェントソーマ(2000年放送)
2059年 マクロスF(2008年放送)
2060年 RErideD-刻越えのデリダ-(2018年放送)
2060年 『秘密 〜The Revelation〜』(2008年放送)
2061年 ガリレイドンナ(2013年放送)
2061年 Vivy -Fluorite Eye’s Song-(2021年放送)
2063年 彼方のアストラ(2019年放送)
2066年 『科学救助隊テクノボイジャー』(1982年放送)
2069年 『星銃士ビスマルク』(1984年放送)
2072年 Dimension W(2016年放送)
2075年 プラネテス(2003年放送)
2080年 機甲創世記モスピーダ(1983年放送)
2082年 超時空世紀オーガス(1983年放送)
2087年 機甲戦記ドラグナー(1987年放送)
2099年 超攻速ガルビオン(1984年放送)
2110年 『KURAU Phantom Memory』(2004年放送)
2112年 PSYCHO-PASS(2012年放送)
2120年 『超時空騎団サザンクロス』(1984年放送)

<100年以上未来を舞台にしたアニメ>
2124年機動戦士ガンダム
(1979年放送)※諸説あり
2146年 蒼穹のファフナー(2003年放送)
2167年 宇宙のステルヴィア(2003年放送)
2187年 『DTエイトロン』(1998年放送)
2196年 機動戦艦ナデシコ(1996年放送)
2199年 『宇宙戦艦ヤマト』(1974年放送)
2225年 無限のリヴァイアス(1999年放送)
2300年 Starship Operators(2005年放送)
2307年 機動戦士ガンダム00(2007年放送)
2387年 赤い光弾ジリオン(1987年放送)

ソードアート・オンラインの物語の起点となる世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」のサービス開始が今年の11月6日という設定なのでギリギリ近未来ですが、もうすぐ過去の出来事になってしまうことが確定しています。
とはいえ、まだ当分の間は現役で近未来モノと言える作品が多く残っていることは想定外でした。
今でこそ近未来な年代ですが、当時としては近未来ではなく、おそらく遠い未来の話として描いた作品だったのだと思われ、そんな遠い未来だったはずの物語が、すでに近未来と言える範囲にまで迫ってきているわけです。
舞台の設定年代ではありませんが、ドラえもんの誕生日は2112年9月3日となっており、アニメ放送開始時には130年以上先だったものが、現在では90年先と、100年を切る程に近づいています。

具体的な年代設定を入れると、それが近年である程、よりリアリティが増す一方、時間が経つとこのように辻褄が合わなくなるという問題があり、かといって遠過ぎる年代設定ではリアリティが薄れることから、この年代設定というのも制作者にとっては悩ましい課題かと思われます。

すでに通り越してしまった作品であっても、在り得たかもしれない時間軸として楽しむ分には、辻褄が合っているかなんてものは、大した問題にはならないので、それも一つの味わいだとして、その香ばしさを楽しんでいただきたいところです。