通過済みの近未来アニメを調べてみた件

アニメの解説書

かつて21世紀の未来を描いた『鉄腕アトム』も、すでに舞台設定の年代を通り越して過去の出来事になっています。
アニメだけに限らず、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で描かれた未来は2015年でしたし、『ターミネーター』の審判の日は1997年と、いずれももう過去の出来事です。
このように、かつて近未来を描いた作品の設定年代がすでに過去となってしまっていることに気が付いていない作品が他にもたくさんありそうなので、アニメ作品限定で調査してみました。

<設定年代を通り越してしまったアニメ作品>
1990年 『逆転イッパツマン』(1982年放送)
1996年 『蒼き流星SPTレイズナー』(1985年放送)
1998年 『機動警察パトレイバー』(1988年OVA発売)
1999年 『新竹取物語 1000年女王』(1981年放送)
1999年 『百獣王ゴライオン』(1981年放送)
1999年 『特装機兵ドルバック』(1983年放送)
2002年 『海底超特急マリンエクスプレス』(1979年放送)
2003年 『鉄腕アトム』(1963年放送)
2007年 『ジェネレイターガウル』(1998年放送)
2009年 『超時空要塞マクロス』(1982年放送)
2011年 『東のエデン』(2009年放送)
2012年 『RD 潜脳調査室』(2008年放送)
2013年 『NO.6』(2011年放送)
2015年 『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年放送)
2019年 『AKIRA』(1988年劇場公開)
2019年 『図書館戦争』(2008年放送)
2019年 『ROBOTICS;NOTES』(2012年放送)

昭和の作品などは、2000年を超えない20世紀内の舞台設定作品があることに驚かされます。
『逆転イッパツマン』『蒼き流星SPTレイズナー』『機動警察パトレイバー』などでは、19世紀内に巨大ロボットが活躍する時代が来るとして描かれているわけですから、2020年にようやく支え付きでゆっくりとながら18mの動くガンダムが作り出せた現実を見ると、アニメの中の世界の方が余程に進歩は早いようです(レイズナーは異星人の齎した技術ですが)。

設定年代がすでに過去となってしまっている作品について、当初はもっと作品数がある想定でしたが、実際に挙げてみると、思っていた程には通り過ぎておらず、予想よりも随分数が少ない結果となりました。
ということは、逆に通り過ぎていない作品が多いのではと思われ、次回は追加調査で、まだ近未来のままでいるアニメ作品を調べてみたいと思います。