静岡の新設スポットを見て来た件 前編 プラモニュメント

筆者の故郷である静岡に、新たにモニュメントが設置されたとのことなので、さっそく見てきました。

まずはプラモニュメントです。
これは、博報堂ケトル、静岡博報堂、静岡市によるプラモデルを活かした地方創生を推進する「静岡市プラモデル化計画」と題したプロジェクトの取り組みで設置されたものです。

これまで、静岡駅前の「模型の世界首都 静岡」モニュメントと案内板(001、002)、ツインメッセ静岡の「模型の世界首都 静岡」モニュメント(003)、市役所前のポスト(004)、駅構内の公衆電話(005)と静岡市内に5つのモニュメントが設置されていました。

今年2月には、「静岡市プラモデル化計画」に賛同した静清信用金庫がオリジナルのプラモニュメントを制作し、市内にある本店前に設置しました。
信用金庫とあって、金庫がモチーフとなっており、静清信用金庫のマスコットキャラクターである「かけるくん」のパーツも入っています。

そして4月1日に新たに設置されたのが、現在の大河ドラマ『どうする家康』の主人公・徳川家康が若かりし頃に愛用し、ドラマ内でも家康を演じる松本潤が着用していた「金陀美具足」がモチーフとなっているプラモニュメント「徳川家康公出陣キット」です。

実はこの「静岡市プラモデル化計画」のプラモニュメントには元ネタがあります。
組み立て前のプラモデルパーツをモチーフとしたインスタレーションは、スウェーデンのアーティストMichael Johansson(マイケル・ヨハンソン)のプラモデルをモチーフにした等身大オブジェクトの作品シリーズや、イタリアのデザイナー Fabio Novembre(ファビオ・ノベンブレ)の店頭用ディスプレイなど、世界では数々の作品例があり、静岡のプラモニュメントはこれらを模倣したものではないかと思われます。

とは言え、このプラモニュメントは、まさに模型の街として知られる静岡ならではのもので、地元特性とのマッチングの良さや見た目の奇抜さなどを含め、モニュメントとしては非常に優れたものと言えるでしょう。
設置場所は駿府城の堀に架かる橋の袂で街の中心部にも近く、休日であったこともあって、人通りも多くて写真を撮る人が後を絶ちませんでした。

大河ドラマ『どうする家康』とのコラボ展開もタイミングが良く、広告のプロである静岡博報堂が推進するプロジェクトだけあるなといった印象です。


次回に続く。

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