全プリキュア展に行って来た件 後編
今回も引き続き、「全プリキュア展」をご紹介します。
作品別の設定画、コスプレ衣装、変身グッズが展示コーナーの中間に、撮影不可の秘蔵ギャラリーエリアが設けられていて、こちらは設定画のようなコピーではなく、生の絵コンテが展示されています。
その他、各作品の企画提案書、絵コンテ、アフレコ台本など貴重な品が展示されています。
アフレコ台本の表紙には各作品のイラストが描かれていますが、モノクロの表紙が、2015年の『Go!プリンセスプリキュア』からカラー表紙になり、年々豪華になっていくのも興味深かったです。
原画の方は、至極のシーンが選び抜かれていて見応え抜群です。見ている女性の方々が「かわいい」を連発しているのが印象的でした。
2月5日から放送開始となる20周年記念作品の『ひろがるスカイ!プリキュア』の2人も等身大フィギュアで展示されていました。
メインキャラはピンクというプリキュアのお約束を破って今回はブルーがメインだったり、ここには展示されていませんが、初の男の子プリキュア※や成人プリキュアが登場することも発表されており、20年経っても現状に甘んじない攻めの姿勢が感じられます。
入場者が自由に寄せ書きをできる壁を背景に行われるグリーティング(着ぐるみのふれあい会)は、展示会の各日で異なる作品のキャラクターが登場するスケジュールになっていますが、通りかかった際には、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のキュアパパイアとキュアフラミンゴが登場していました。
総括となるエリアでは、初代キュアブラックとキュアホワイトの衣装の展示や、『ふたりはプリキュア』のお世話カードに記された名言集の展示の他、作品に込めた想いが記されたメッセージルームとなっています。
展示エリアを出ると販売コーナーとなっており、人で溢れかえっていました。
特に中身がわからないようになっているキャラクター缶バッジを、コンプリートを目指して大量に購入している方々が多く見られました。
展示の中で一番興奮度が高かったのは、各作品の変身シーンのみを集めたモニタールームです。
プリキュアの華と言えば何と言っても変身シーンというわけで、それを一斉に見せてくれるのですから、ファンとしてはたまりません。目が離せないとばかりにずっと見続ける方が多く、なかなか人が離れない様子でした。
行きは気づかなかったのですが、帰りに街を歩いていると、サンシャイン通りをはじめ、駅周辺にある街灯の幟が全てプリキュアになっていて、池袋を上げて応援ムードになっている印象です。
このプリキュア20周年にあたり、東映アニメーションのスタジオを擁する練馬区は静観の構えで、何の動きも見られません。ご当地アニメであるはずのプリキュアが、隣の豊島区でこれだけ盛り上がっているので、これに便乗してイベントをやるとか、せめてSNSの公式アカウントでお祝いメッセージを出すくらいはして欲しいところですが、いかがなものでしょうか。
※『HUGっと!プリキュア』の第42話で例外的にキュアアンフィニという男の子プリキュアが登場しており、厳密にはこちらがお初で、レギュラーキャラでの男の子プリキュアは『ひろがるスカイ!プリキュア』が初となります。