ロボットアニメの実在化について考えてみた件 ① 国内の実物大ロボット建造

アニメの未来を考える

先日、横浜の動くガンダムと、スカイツリータウンの実物大バルキリーを見て来ましたが、アニメに出てくる架空の巨大ロボットの実在化を目の当たりにして、改めてロボットアニメの偉大さを実感しました。
そこで今回は、ロボットアニメの現実世界への顕現や、作品の実写化について取り上げたいと思います。

アニメに出てくる架空のロボットの実在化で現存するものを挙げると、下記の通りです。
実物大ユニコーンガンダム立像(東京都江東区):全高19.7m(ユニコーンモード時)
実物大『マクロスF』バルキリー VF-25F(東京都墨田区):全長約9m、全幅約8m
実物大『天空の城ラピュタ』ロボット兵(東京都三鷹市):約5m
実物大『装甲騎兵ボトムズ』スコープドッグ(東京都稲城市):全高約3.8m
実物大の動くガンダム(神奈川県横浜市):全高18m
実物大ガンダム胸像(栃木県壬生町):全高5.6m
鉄人28号モニュメント(兵庫県神戸市):全高15.3m(直立時設定は18m)
実物大νガンダム立像(福岡県福岡市)最高部24.8m(頭頂部20.5m)

ユニコーンガンダム立像

バルキリー VF-25F

ロボット兵

スコープドッグ

ガンダム胸像

動くガンダム

鉄人28号モニュメント

νガンダム立像

この他、『機動警察パトレイバー』の実写版映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の撮影用に製作された全長8mの実物大イングラムが2機ありますが、1機は2021年5月まで長崎県のハウステンボスに常設展示されており(撤去後の所在は不明)、もう1機は各種イベントでの展示(現在は休止中)に使われており、固定設置はされていません。

人気や認知度から言えば、『新世紀エヴァンゲリオン』のエヴァンゲリオン初号機が作られても良さそうなものですが、実はエヴァの身長については、当初は設定されておらず、作中でも場面ごとに見え方が変わっていたりもしていました。その後、『スーパーロボット大戦』シリーズに参戦した際にウルトラマンの身長と同じということから40mとされましたが、その後この設定も改められて、40~200mという、もはや設定と言えるかどうかも怪しい冗談のような身長設定になってしまいました。

2010年に富士急ハイランドが「実物大のエヴァンゲリオン初号機」と銘打って製作した立体像は、顔から胸辺りの部分的な造形でしたが、富士急ハイランドが独自算出した身長80mという設定で製作されたとのことです。
そう言えば、ガンプラには1/100とか1/144とモデルスケールが記載されているのに、エヴァンゲリオンのプラモデルにはモデルスケールが記載されていないのですが、こうした事情を考えれば納得ですね。

最低でも40mというのでは、実物大のエヴァンゲリオン初号機の製作は到底無理そうです。
世代を超えた知名度やサイズ的なものを考慮すると、『機動戦士ガンダム』のザクII(17.5m)か、『超時空要塞マクロス』のVF-1バルキリーのバトロイド形態(12.68m)くらいであれば、実現できそうにも思われます。
訪日外国人観光客の誘致にも効果が見込まれるとあって、是非とも実現して欲しいものです。
630億円以上を投資して、大赤字、損失、失敗などの言葉を並びたてられて批判されているクールジャパン機構が、これらに投資していたらと思うと非情に残念でならないですね。

次回に続く。