神籬で収集している地域スポット情報について
神籬では、かつてアニメの聖地巡礼文化に着目し、アニメ作品の舞台地の座標データや作中での登場シーンなどをデータベース化し、これを観光業界や聖地巡礼文化を研究する学術関係者向けに提供していました。
ところが、2010年代に新たな観光トレンドやビジネス活用といった視点でのメディアによる注目度や露出がピークを迎えたかに見えたこの聖地巡礼文化も、コロナ渦の影響前よりメディアから徐々に姿を消していき、元鞘に戻ったと言うべきか、現在ではアニメファンたちによるファン活動に立ち返った感があります。
神籬もこうした状況を鑑みて、元は聖地情報のサブとして蓄積していたアニメショップやミュージアム、モニュメントといったアニメの関連スポットのデータベースを拡充し、これを今後のメイン情報に据えることにしました。
現在は1,500店以上のアニメグッズの専門店やガチャ専門店などグッズ系の販売店舗、2,200件以上のアニメやマンガ関連のミュージアム、テーマパーク、モニュメント、デザインマンホール、銅像、等身大フィギュア、ラッピング自動販売機、飲食店、公園などのスポットが、座標や詳細情報を含めてデータベースに登録されています。
さらに、地域とのコラボ候補になり得る補足情報として、新たにマンガ家やアニメ監督、脚本家、イラストレーターなどのアニメに関わる有名人たちの出身地および在住地情報も収集しており、これらを地域における「サブカル系観光資源」と位置づけ、数値データとして統計も行っています。
聖地巡礼文化は、アニメファンが舞台地を見つけて訪れるという従来のスタイルから、ジブリパークやムーミンバレーパークなどのように、作中で描かれている架空の場所を創り出してアニメファンを招くという新たなスタイルが加わり、さらにコロナ渦の影響もあってか、デザインマンホールや銅像のような屋外設置型の新スポットも全国各地に続々と増えているため、コンテンツツーリズムの学術研究においても、こうした新たな動向に合わせ、研究の方向性に変化が生じていくのではと推測されます。
神籬では、これまで同様に学術関係における研究素材を提供していくと共に、これらのデータを用いて地域の観光や活性化などに貢献できる方法をも模索していきます。
自治体や観光協会などでは、自身の地域における桜の名所や史跡といったメインカルチャー系の観光素材については詳しくとも、アニメショップやラッピング自販機のようなサブカル系のスポットについては、自分たちの業務と関わりがないものとして把握されていないことが多く、こうしたものを地域の観光や活性化に充分に活用できていないケースが往々にして見受けられます。
神籬では、これまでにないサブカルに特化した形での地域の観光や活性化を推奨し、関心のある自治体や商店街、各商店単位でも、ご相談に応じています。
ご興味のある方は、是非問い合わせフォームよりご連絡下さい。