リメイクアニメ作品をまとめてみた件。

アニメの解説書

6月17日に『TRIGUN』の新作アニメ化が発表され、8月26日に『UFOロボ グレンダイザー』の新プロジェクト始動の発表、9月7日には『ベルサイユのばら』誕生50周年を記念で劇場アニメの制作決定が発表と、リメイク情報のニュースが続きました。
2021年12月19日に開催されたイベント「ジャンプフェスタ2022」で『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の新テレビアニメプロジェクトが発表されており、2022年10月から『うる星やつら』のリメイク版の放送予定だったり、『悪魔くん』のリメイク作品が2023年にNetflixで配信が決まっていたりと、リメイク作品に関するニュースが途切れません。
そこで、今回は、過去のリメイク作品について、リストにまとめてみました。

テレビアニメ作品だけに絞ってリストアップしてみましたが、1980年代からリメイクが活発に行われるようになり、現在に至るまで途切れることなく、定期的にリメイクの波が訪れるような印象です。

1990~2000年代のアニメのリメイクは、主に昭和期のアニメを知らない新世代に対してのファン獲得を意図したものが多く、絵柄がきれいになっただけの子供向けアニメの再投入といった印象があり、旧作ファンには好意的に受け入れられないこともありました。

2010年以降は、その反省を踏まえてなのか、旧作ファンにも受け入れられるような高クオリティのリメイク作品が増え、特に『フルーツバスケット』『シャーマンキング』『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』といった過去のアニメ化において未完に終わった原作付き作品を完結まで描くタイプのリメイク作品が好評で、これに味を占めて今後もこのリメイク作品が続々と出てくることが見込まれます。

完全新作でのヒットは、年間に1本出るか出ないかという極めて確率の低い賭けなので、元々旧作でのファンを取り込めることや、知名度の点でプロモーションに有利である点などを考えると、過去の人気作品をリメイクするというのは、リスク回避や出資回収という面で、製作委員会などの出資企業にとっては乗りやすい案件とも言えます。
2000年代までのリメイクに対する負のイメージも、昨今のヒット作で払拭された感もあるので、視聴者側もリメイクの発表ニュースに対して、先入観なく好意的に見る傾向が増えているようにも思われます。
そこで大胆に、個人的な期待もこめて今後リメイクされるかもしれない作品を予想してみると、
『さすがの猿飛』(1982~ 1984年)
『スペースコブラ』(1982~1983年)
『キャッツ・アイ』(1983~1985年)
『金色のガッシュベル!!』(2003~2006年)
といった作品が思い浮かびます。

1980年代の3作品は、現在でも通用する普遍的な面白さと、設定などについて時代の変化への対応が可能そうな点が好ポイントです。『さすがの猿飛』の「神風の術」が現在のコンプライアンス的にいかがなものかという不安要素はありますが。
『金色のガッシュベル!!』については、後半オリジナル展開が増えて原作から逸脱してしまった上、物語は未完のままで終わっているので、原作に忠実に最終回まで描き切ることを目的に再アニメ化して欲しいというファンの声も高い作品です。前述の『フルーツバスケット』『シャーマンキング』『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』と限りなく近い状況と言え、これがリメイクするとなれば、話題性も高いことでしょう。

いかがだったでしょうか、みなさんも今後のリメイクアニメ作品の展開に注目してみてはいかがでしょう。